どうして中古の家が売れないのか?買う側の買わない7つの理由
中古の家が売れない
ゴーストタウン化を招くといったニュースがあったので考えてみたいと思います。
10万円でも売れない“負動産” ゴーストタウン化を招く「空き家予備軍」 (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース
もちろん私は持ち家なんてありませんので、今回は純粋に買う側としての意見を出してみたいと思います。
どうして中古の家を買わないのか?
理由を色々と考えてみました。
パッと思いついただけでもこれだけあるというのが問題なのですが……。
- 不相応に高い
- 安易に移動しづらい
- 中古を買う理由がない
- リフォーム代のほうが高くつく
- 人が使った後というのが嫌
- 場所が不便
- 一軒家ほど大きくなくていい
ひとつひとつの理由を説明しますね。
不相応に高い
ほとんどの中古物件がこれです。
築何十年も経っていて、駅からも遠いのにどうしてこんなに高いのか?
そんなものがほとんどなのです。
売る側からすれば少しでも高く売りたい!というのは当然なのですが
買う側からすれば少しでも安く買いたいから中古を選んでいるんです。
わざわざ中古物件を選んでいるのに新築とほとんど変わらないような値段で
家を買う理由がありません。
せめて売る側の人がどうして自分がここに家を買ったのかはっきりと言ってくだされば一考の余地はあるのですが、あまり理由がなく購入された方が多いのが現状です。
近所にスーパーがあったとか言われても、今そのスーパーが無くなっていたらメリットなんか一つもないですよね?
だったらもっと条件を下げるか、別のメリットを提示してください。
自分が損をしたくない、買った時のお金を少しでも回収したいという魂胆の見えるような値段設定では当然誰も買いません。
安易に移動しづらい
持ち家を買わない理由です。安易に引っ越しが出来なくなるからです。
一軒家を買ってしまうと、大体はローンを組むと思うのですが
そうなるともうそこに骨を埋める覚悟でなければなりません。
ローンがある家を手放そうと思っても資産価値よりもローンが上回ってしまっていることなんてザラですからね。
借金背負ってまで引っ越しなんてよっぽどの理由がなければ出来ません。
気軽に住む場所を変えたいという人達が、増えつつある昨今。
時代的にも持ち家というのが合わないのかもしれません。
中古を買う理由がない
中古を買う理由がありません。
最近新築物件が安くなって、中古に少し色をつければ
新築物件が買えるところまで来ました。
新築と中古の値段が変わらないのでしたら新築を選ぶ人がほとんどです。
もちろん安いのは安いなりの理由があるのですが、中古物件も結局は同じですからね。不当に高いの項目にも書きましたが、売る側が何かしらの新築以上のメリットを提示してくれなければ買う理由が見つかりません。
リフォーム代のほうが高くつく
中古物件自体の値段は安かったのだけれども、いざ住んでみるとあまりにも不便でリフォームせざるを得ない状態だった。
実は築年数が経過しすぎていて耐震基準を満たしていなかったため不安でしょうがない等
中古物件は大なり小なり自分に合わせたリフォームが必要だと思っておいたほうが無難です。そうなるとかえって新築よりも高くついてしまうことがあるのですよね。
私も昔、中古物件をかおうとした時に夏見に行った時にはとてもいい物件だと感じた家がありました。しかし持ち合わせが足りなかったために断念し、お金を揃えて改めて冬に見に行った時のことです。異常に寒い家だと気づきました。
何処かから空気が漏れているのか、それとも断熱材を一切使っていないのか
とにかく寒くて、これ買った後にガンガン暖房かけるかリフォームしなきゃいけないなと感じました。見た目以上にお金の掛かる物件だったのは間違いがありません。
中古物件を買うときはリフォーム代も考えて選ばなきゃだめだと感じましたね。
人が使った後というのが嫌
気にならない人は気にならないかもしれません。
中古物件は以前使っていた人の痕跡が絶対に残ります。
床や壁のよく見なければ見えない傷、隙間に落ちて見落とされていたおもちゃ
そんな感じで生活している中で極々稀に生活痕が見つかります。
それが絶対に嫌だ!という人も少なからずいるので我慢できない人は中古を控えたほうがいいかもしれませんね。どれだけ掃除しても残るものは残ります。
場所が不便
これは中古に限った話ではないのですけれども、土地の開発ラッシュ時期に立てられた物件に多い印象があります。特にニュータウンとかですとバスがあることが前提の場所だとか、車があるのが当然といった場所も多く存在します。
これが困ったことに過疎化の進む地域というのは、中古物件は安いのですが
どんどん撤退していくのでバスも無くなってしまうところも多いのです。
全くなくならないにしても本数が減って不便になったりすることは多いですね。
それに対して駅はなくなる可能性がまず無いので人気なわけです。
持ち家は一生ものですから、将来も見据えて買わなければなりません。
自分が売る側になった時にでも売れる家を買っておくといいでしょう。
一軒家ほど大きくなくていい
一軒家ほど大きくなくていいというのも理由に入ってくるようになりました。
というのも、一軒家を買われる人達の多くが結婚している方です。
今まで「子供がいるなら一軒家」と言われて来ましたが
その子供を産む家族が減っているのですから、当然一軒家を買う人も減っているわけです。夫婦ふたりだけなら別に高いお金を出して大きな家を買う必要がありませんからね。固定資産税をわざわざ払っていくのも馬鹿らしい話かもしれません。
じゃあマンションでいいやとなってしまうのも道理です。
今後こういった家庭は増えていくでしょう。
まとめ
今回は否定的な意見ばかりを取り上げましたが
中古物件には中古物件の良いところがもちろん数多くあります。
しかしながら、そのメリットを教えてもらわなければ
中古物件を買う理由が無いのもまた事実です。
もし自分の中古物件が何故売れないんだ!という人は
メリットを最大限に押し出していく必要があるのではないかと思います。