考えるきつね

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石油の用途を枝野さんがご存じないようなのでまとめてみた


痛いニュース(ノ∀`) : 民主・枝野氏「海峡封鎖されて石油が止まる事が、武力攻撃を受けた場合と同等なんですか?」 - ライブドアブログ

 

なんか石油は快適な生活をおくるためであって

生命に直ちに影響はない!……と、お考えのようなので

石油の用途を簡単にまとめてみました。

よろしければご本人に伝えてあげてください。

 

石油の用途

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石油情報センター

 

石油の用途は大きく分けて3つです。

  • 発電所などで熱源としての利用
  • 自動車や船、飛行機など動力源としての利用
  • 原料としての利用

これだけ見ても誰がどう見たって生活に直ちに影響があると

わかりそうなものなのですが……。

 

議員さんはひょっとしたら理解らないかもしれませんので

もう少し具体的に見て行きましょう。

 

発電所など熱源としての利用

現在、発電所で電気を生み出すのに石油が使われていることは

皆さんご存知でしょう。

では、どのくらい使われているかご存知でしょうか?

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汽力発電(火力発電) 原油消費量 - 電力統計 | エレクトリカル・ジャパン - 発電所マップと夜景マップから考える日本の電力問題

 

こちらが汽力発電、つまりは火力発電の原油消費量です。

100万キロリットル……10億リットル!

((((;゚Д゚))))1リットルペットボトル10億本

もはや想像もつきません。それほどの原油を火力発電では使用しています。

 

 

ではもし、その石油が止まるとどうなってしまうのでしょうか?

 

下の図は現在の日本のエネルギー・発電量の供給割合です。

http://sustainablejapan.jp/wp-content/uploads/2015/02/japan-electricity-proportion.png

http://sustainablejapan.jp/2015/02/24/electricity-proportion/13961

LNGとは天然ガスのことです。

LNG、石油等、石炭をまとめて火力発電ですが

全体の88.3%です。

石油は全体の18.3%に当たるのです。

 

つまり、日本は石油を失うだけで20%の発電力を失うのです。

 

自動車や船、飛行機など動力源としての利用

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石油情報センター

原油からは様々な燃料が生まれます。

ちなみに原油と石油の違いは、精製されているかされていないかです。

 

石油が止められるということは

これらのもの全て生み出されなくなってしまいます。

 

自動車も動きません。飛行費も飛びません。

船も動かすことが出来なくなってしまいます。

 

スーパーに物が入ってこなくなり、人は移動できなくなり

観光業は衰退し、農業も機械が動かないから立ちいかなくなる。

 

つまり、ほぼ全ての流通が止まります。

石油を失うとは、世界が狭くなることと同義なのです。

 

ちなみに、東京は悲惨な街になるでしょう。

流通の途絶えた東京など

食べるものもないのに人だけは大量にいるという地獄です。

 

原料としての利用

では石油から生まれる原料をざっと見てみましょう。

書いては見てみましたが

上にも書いたとおり、移動力も電気も失われるので

石油と一切関係ない!という商品を探すほうが

難しいのではないでしょうか?

 

魚も捕まえる時に石油が必要です。

食べ物も作る段階であったり、保存容器を作る時に石油が関係します。

人が遠くに移動するだけでも石油は関係します。

 

まとめ

石油を失ったら直ちに影響あるわっ!!!

 

この議員さんが、石油を失うより武力攻撃されたほうが

亡くなる人が多いと信じているようです。

ですが、実際には石油を失ったほうが

亡くなる人は圧倒的に多いのです。

 

暖房・冷房が使えなくなるといった話だけではありません。

食べるものがなくなります、移動もできなくなります。

快適な生活がおくれるとかおくれないとか

そういう次元の話ではないのです。

 

 

せめて国会議員なのでしたら

これくらいのことを知っておいて欲しいです。

それともわざとなのでしょうか?

だとしたら、二度と国民の生活が第一などと言ってほしくないものです。