姫路城が白い理由とは?
3月27日に保存修理を終えて一般公開される
姫路城について面白い話がありましたのでご紹介します。
姫路城とは?
江戸時代の初期に建てられたもので、
建築物は国宝、重要文化財。
城跡は国の特別史跡に指定されています。
日本の100名城にも名を連ねています。
これだけでもすごいお城だというのは
私のように歴史を知らなくてもわかりますね!
奇跡的に残った姫路城
姫路城は奇跡的に生き残ったお城でもあるんです。
太平洋戦争によって姫路城は二度の空襲の被害に見舞われました。
しかしその時、大天守最上階に落ちた焼夷弾が
なんと不発だったのです!
そのお陰で姫路城は消失を免れ、現在もその姿を残しているのです。
私の地元にある名古屋城は一度戦争で消失していますので
現在まで残っているというのが如何に奇跡的であるか。
見に行く時には是非この奇跡を
周りにも知らせた上で行きたいですね。
姫路城が白い理由
ところで姫路城が白い理由と書きました。
でも最初の画像を見て思いませんでしたか?
全然白くないじゃん!他のお城と変わらないじゃん。
実は最初の写真は改修前なのです。
改修後の写真がこちら!
oh...White...
めっちゃ白いっすね……
最初の写真と見比べてもらえば一目瞭然。
むしろ雪が降る前、雪が降った後くらいの差です(笑)
ではどうして今回こんなに白くしてしまったのでしょうか?
別にこれは他の城よりも目立たせてやろう!
などという意図があってやったわけではありません。
元々姫路城はこういう色だったのです。
姫路城は屋根の瓦の間に漆喰を塗っています。
全国でも屋根に漆喰が塗ってあるお城は珍しく
他のお城ではなかなか見受けられません。
「白鷺城」とも呼ばれる白さを誇っていたのです。
今まで何気なく使っていた名前にちゃんと理由があったんですね!
ではどうして今まで白くなかったのかのでしょうか?
姫路城には今までも白い漆喰は塗られていました。
しかし、漆喰にはカビが生えます。
そのカビが漆喰全体を蝕むことによって
全体が黒く見えてしまうのです。
ですから今まで姫路城は黒く見えていたのですね。
このカビは一年ほどで漆喰につくようなのですが
今回の修復では防カビ剤を塗ることによって
3~5年はこの白さが保たれるそうです。
とはいえこの驚きの白さが見られるのも
年々黒ずんでいったり、汚れたりするでしょうから
精々数ヶ月といったところではないでしょうか?
是非、今のうちに目に焼き付けてみては!